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ペース・メソッドの特徴

ペース・メソッドが目指す音楽教育とは、演奏を把握する知的理解(頭)、 表現する為の感性(心)、そして演奏技術である身体行動(指)がバランスよく調和された状態です。これらの3つは、人間の基本的な要素でもありますから音楽演奏の開発過程において自然と感性豊かな人間形成へと繋がっていきます。

ペース・メソッドは、人間形成も含めた新しい音楽教育の方向を目指しています。

 

スパイラル・ラーニング(らせん学習)

従来のピアノ学習はT字学習と言うもので、初歩のうちは譜読み、演奏など、内容が少なく、上級レべルや音大受験となった段階で突然、聴音 視唱 楽典等を、勉強する事が増えていきました。ぺース・メソッドでは、初歩の段階から、図 -1,2のように下から上にらせんが広がっていくようにあらゆる内容を毎回グループレッスンの中で楽しみながら勉強していきます。そして学んだことを交互に関連させ合い応用することで演奏能力を開発していきます。

バランスド・ダイエット(バランスの取れた総合学習)

ピアノ演奏には。(目、耳、指)の3つの機能が一体となって開発されなくてはなりません。バランスド・ダイエットは、そうした総体的な音楽性開発のためのものです。またらせん学習を実現するためには、様々な角度からのアプローチが必要です。そこで、多様な項目を毎回のレッスンにバランスよく扱っていきます。

導入レベルから上級レベルまでの指導内容の一貫性とそのテキストの完備

全レベルを通して構築されたカリキュラムにより、らせん学習やバランスド・ダイエットが実現できるようになっています。
[→教材について]を参照

徹底した全調メソッド

なぜ全調か、ペースは次のように説明しています。第一に、初見奏の能力のある子供を育てることができるからです。全調における触覚の開発は、鍵盤上での指先の感覚を敏感にし、演奏中にてもとを見る必要 をなくすので、譜面に対する集中力をつけ、読譜力を育てます。第二に、幅の広い選曲が可能になります。何調の曲でも同じ学習スピードで仕上げることができるので、調によって選曲をためらう必要がなくなります。第三に、半音階的に移調していくことで、異なった調のニュアンスが経験できます。それにより、いろいろな調のニュアンスを聴き分けられる、感性豊かな耳を育てることができます。

  • 1 黒鍵への抵抗感をなくす
  • 2 触覚の開発により手元をみないですむので読譜力がつく
  • 3 調性音楽のしくみがわかり読譜がはやくなり暗譜しやすい
  • 4 パターンリーディングの力がつく
  • 5 調性感がつく
  • 6 幅広い選曲ができる

あらゆる様式の音楽

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柔軟な音楽性を身につけるためにあらゆる様式の音楽を最初から扱っていきます。

グループ・ピアノ指導

教える側からいって、グループ・レッスンは個人レッスンより能率がいいので、経営の合理化に適しているといえます。しかしペース・メソッドでのグルー プ・ピアノ 指導は、一概にそれだけを目的としたものではなく、もっと教育理念の本質的な考え方を基盤にしています。すなわち生徒同士の音楽を通しての 相互作用(Interaction)を利用して、個性と個性のふれあいによる、よい意味での刺激を活発にしようというものです。これにより子供達は、より 幅広い多様な経験や工夫をしています。したがって、ここでのグループは、全員がうまく交流し合える小人数制のプロジェクト方式で考えられています。グループの子供達は、さらに2人ずつに分けられ、曲目演奏のためのレッスンがおこなわれます。曲目の演奏指導を、なぜ個人レッスンでやらないでペアレッスン(2人組)でおこなうかといいますと、理由は2つあります。第一には、弾く側だけで聴く側が無視されてしまわないよう、1人が弾いているあいだ、それをもう一人の仲間が聴くためです。そして聴き終わったら、一緒 に演奏の内容についての掘り下げをやります。これは先生のお手本を模倣するために受け身で聴くのと違い、自分と同じレベルの仲間が少しずつ演奏の内容を 磨いていく過程に積極的に参加するために聴くのです。内容の理解と一緒に弾くことをやり、同時に聴くこともやるわけです。これは音楽の細部を聴き取れる耳 を作ります。弾くことだけに忙しくなると、聴音はとれても音のニュアンスを聴き取れる洗練された耳は育たないということになります。 2人組みのレッスンをおこなうもう一つの理由は、大グループ(4〜6人)でやったことを、曲目演奏のレッスンにつなげていくためです。ここで先生が一方的伝授をやっ てしまっては、らせん学習は肝心なところで途切れてしまいます。せっかくグループ・レッスンで育てた能力です。それを背景に弾く側と聴く側の両方から曲の 仕上げを錬っていくことが考えられています。もちろん、生徒達の注意力を必要なところに誘導していかねばなりませんから、先生の役割はむしろ個人レッスン よりも重要になります。

グループ・ピアノ指導=大グループ(4〜6人組)+ペアレッスン(2人組)

具体的な学習例※一部紹介[詳しくは"よくある質問Q&A"を参照下さい]

「幼児用おんがくをはじめよう」から始まり「レベル6」までのテキストが用意されています。3歳前後から学習することができます。「レベル1」から「レベル4」までは4冊のテキストが用意されそれぞれのテキストを循環しながら理解を深めるように工夫されています。 例えば、経験ー発見ー分析ー創造工夫ー応用のような循環学習により、バランスのとれた上達を促します。上達過程の分析や確認のためには、IMSEPというレベル確認制度が用意されています。 到達レベルを確認しながら、徐々に上級テキストの学習に進んでいきます。

循環例 「レベル2」より

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幼児用おんがくをはじめよう(モペット)から

「ゼリービーン・マーチ」は、拍を子どもたちに教えるための曲です。この曲に入る前にまず、子どもに拍を教えます。リズムを手で叩きながら2~3分行進します。先生が先頭になって行います。
それができてから、ピアノで、オスティナートに合わせて(譜I)を弾きます。そのオスティナートに合わせて子どもは手を叩きながら行進します。さて、次には、簡単なメロディ(譜2)を加えます。もちろん先生の即興でいいのです。けれど、あまり難しすぎないように、メリハリのある曲にしましょう。
ここまでで、拍と和声(オスティナートの響き)を子どもに紹介しました。もう一つ、音の強弱も紹介しましょう。先生が強い音でこの「ゼリービーン・マーチ」を弾いたら、子どもたちにピアノに近づいてもらいます。弱く弾いたら遠くへ離れてもらいます。
先生は、子どもたちが興味を持ち、くりかえし、したがっていることに、いち早く気がつくとともに、いろいろな音楽を体験できるようにします。